2次元cadを選択する必要があった。昔々、私は工作機械の会社に居り、MICROCADAMを猿のように使いこなしていた
(これは、ネットによると100万ぐらいするようである)。
入社後、実務に配属され、3月もすれば、誰でもそのようになっていた。
せっかくだから、その習得した技術を、簡単に説明して、
どれをどのように使うかを、これから説明していこうと思う。今になって図面を作成する場合に、cadを選択する必要があり、autocadを考えたが
10万円を超えるので、無償のcadを選択することにした。
選択肢は、ネット(http://filesauto.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/2d-cad-1bba.html)によると、
①DraftSight(メールアドレスが必要。ネットでは賞賛されている。)
②Root Pro CAD Free(フリー版は、dxfを読み込めるが、dxfへの出力は制限される)
③JW_CAD(建築用のcadとして名高い)
④LibreCAD(⑤Qcadの派生、オープンソース)
⑤QCAD(オープンソース)
⑥Solid Edge 2d(3次元cadのソリッドワークスの2次元版で無償。メールアドレスが必要。)
などがあるようである。①~⑥をダウンロードして、比較検討した(以下は、2014年6月現在での検討)。
結論から言うと、⑥Solid Edge 2dが、
一応、現時点では私にとって、マイクロキャダムに代替するものと判断した。
選択基準は、
A:直感的に操作でき、使いやすいこと、
B:線種を関連付けて登録できること(つまり線種と線の太さと色とを関連付けて登録できること)、
C:オフセット、トリムが使えること、(これが簡単にできないと話にならない)
D:部品を調達するうえで、dxfを扱えること。
である。
まず、
①DraftSight
・これについては、かなりの高評価のようである。
・しかし、windows XPでダウンロードすると、
dxfファイルをインポートしようとすると、dllがないとかで、異常終了した。
・win7に更新したPCでは、別なのかもしれない。
・「A:(直感的操作性)」は満たしているように思えたが、残念ながら使えなかった。
②Root Pro CAD Free
次に検討したのがRoot Pro CAD Freeであるが、
これは確かに使いやすいので、「A:(直感的操作性)」は満たしている。
dxfで出力するため、製品版を買おうかと思った。
しかし、「B:線種を関連付けて登録できること」ができないようである(2014年6月現在)。
つまり、1本の線を引くと、線種と線の太さと色を全部設定しなければならない。
まさに3度手間なのである。
それを選択し忘れると、
線種と線の太さと色がばらばらになってしまう可能性がある。
設計者は、図面をチェックするために、画面上では線種に応じて色分けをするし、
実際に出力される画面では、実線は太く、中心線は細くするのが、常識であるように思う。
ヘルプを参照したが、どうすることもできなかった。
面倒すぎるので(書いてみれば直ちに分かることである)、残念ながらこれも却下。
③JW_CAD
これについては、少なくとも20年ぐらい前からある。
私には、わかりにくくて、使えませんでした。
建築CADについては、名高いようですが、
機械図面では、 「A:(直感的操作性)」の点で、当時から理解できませんでした。
今回もダウンロードしてみたが、難解な操作で理解できませんでした。
また、致命的なのが、
「B:線種を関連付けて登録できること」ができないのです(2014年6月現在)。
知恵袋にもある通り、従前から、この不具合?が指摘されているが、修正されていない。
3度手間になってしまいます。
「C:オフセット、トリム」もできるのだろうか、
どこにあるのかよく分からないという印象もありました。
製図は、寸法中心の作図であるところ、
容易に寸法を形成できるのが、オフセットであり、
これができないと、私としては使えないことになります。
そういうわけで、これも却下。
④LibreCAD
これは、「A:(直感的操作性)」の点では、満たしているように思えたが、
致命的なのが、「B:線種を関連付けて登録」ができない。
⑤QCAD
これも④と同様だった。
結局、上記の3度手間を強いるのは、偉そうでひどい言い方をすると、
図面を書いたことがあるのだろうか、実務を分かっていないのではないか、
無意味な労力を強いられることに、だんだん腹が立ってきて、
そう思えてくるぐらいのストレスです。
(図面を一枚描くと、直ちに判明することだし、左手のショートカットが効きにくく、右手のマウスだけで、すべて細かい選択をすることなるので、すごいストレスになるのです。
手間の増大数=線分数×2倍で、途方もなく切実なのです。・・・)
「B:線種を関連付けて登録」を満たしていないcadが多すぎる。
マイクロキャダムでは当然だったが、無料では、しょうがないのか・・・
どうしようか焦りを感じた(汗)。
⑥Solid Edge 2d
そこでしかたなく、メールアドレス、住所をさらして、Solid Edge 2dをダウンロードした。
⑥について、上記Bに関しては、ネット上誰も気づいていないのか、誰も触れていない??
住所をさらすのは賭けだったけれども、最後の望みに近かった。
⑥Solid Edge 2dは、「A:(直感的操作性)」の点では、かなり配慮されている。
たとえば、
ア:ショートカットを作成できる。
イ:よく使うコマンドを、上に並べるというカスタマイズができる。
ウ:右クリックで、0.1秒後に、よく使うコマンドを、マウスポイントの周辺に放射状に並べる。
など3重の工夫がされている。
ちなみに、マイクロキャダムをネット検索すると、cad専用のテンキーが出てくる。
Solid Edge 2dでは、ショートカットによりこれに近いことができるのである。
「B:線種の関連付け登録」も、一応、満たしていた。(一応というのは、追々説明する)
「C:オフセット、トリムが使えること」も、コマンドが豊富にあった。
「D:部品を調達するうえで、dxfを扱えること。」入力出力ともに、DXFが使える。
「B:線種の関連付け登録」ができている点で、ニンマリ。
実務が分かっているな、さすがソリッドワークスという感じである。
(ちなみに、3次元のソリッドワークスは、講習を受けたが、
その当時から、非常に直感的にモデリングできて、
使い勝手がよいという印象だった。
たとえば、とにかく閉じた四角を適当に書いて、
いくらでも寸法形状を修正できる点で柔軟性があると感じた。)
結局、⑥Solid Edge 2dを使ってみることにした。
以後は、Solid Edge 2dを2次元図面を書いてみる方法を、
チュートリアル形式で、説明していく。