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基板の自作

部品交換可能な新しいランド基板の作り方と水晶発振子回路への応用

投稿日:2015年2月26日 更新日:

水晶発振子のコルピッツ回路では、ブレッドボードでやると異常発振しやすいという。
(過去記事「水晶発振子を測定するためのスペアナ、ネットアナの記事 オーディオお宝記事12」でご紹介した「実験・製作の記録」というサイトの「汎用発振基板の製作および実験」)

そのころ、オシロの異常に気付かなかったから、
てっきり発振が揺れているのは、異常発振のせいだと思っていた。
そのサイトには、全面銅色のランド基板なるものが紹介されていた。
グラウンドが、ブレッドボードよりも頑丈になり、異常発振しにくくなるのだそうです。
このような全面銅色で、よくも回路を形成できるなと思い、
調べてみると、5mm角程度に切った基板を、ランドとし、
それを基板の上に、瞬間接着剤で固定して、張り付けるのだそうです。
(「GIGYUTU.com」というサイトの「ランド法によるプリント基板製作法 」等。)
これによれば、プリント基板を作らなくても、簡易に試行錯誤できる。
その他ネットアナのブリッジを調べてみると、
ハムの分野では、使っている方が多いらしく、そういう画像を示したサイトを見かける。
えせの異常発振現象に手を焼いて、しょうがないから、ランド基板を作ることにしました。
「ランド」は、プラスティック用のカッターで切るということなので、
買ってきました。
しかし、切ってみると、これが全く切れません。

他のサイトを見ると、「ランドを売ってほしい。売ってくれれば買う。」などというご意見が多数あり、
大変にめんどくさいという欠点があるようです。

そこで、ランドは、0.5mmの銅板をハサミで切ることにしました。
これのほうが楽ちんです。
絶縁体は、とりあえず、両面テープで。
下の図はちょっと見苦しいので、すいません。

 

部品の交換は、ブレッドボードを見習って、ランド基板とのハイブリッドにしました。
つまり、秋月さんの①「分割ロングピンソケット 2x42」、②「分割ロングピンソケット 1x42」
、③「シングルピンソケット (低メス) 1×20」をペンチで切って使います。
上記では、③をつかいました。端子の先を90度折り曲げて、全部一括で1つのランドにはんだづけします。
これで、ランド基板ながら、部品交換が出来るようになりました。
ところが、③では、トランジスタ、セラミックコンデンサは入っても、2wのコーアのMOSタイプの抵抗は入りません。後で気づいたので、直接はんだ付けしましたが、抵抗は2本ずつしか買っていないので、
秋月さんの抵抗のセット(過去記事「ブレッドボードによる水晶発振回路の試作、試行錯誤の仕方」参照。)を買っておけばよかったと後悔しました。
③の代わりに、①②は、穴が大きいサイズなので、入るかと思います。
③へは、奥までしっかり刺さないと、固定されません。ICの場合、ランドを近接して配置しないと、足の距離が結構短いので、しっかり刺せるよう、注意が必要です。

そのうち、両面テープの接着力が、落ちてきました。
なんとか、発振を確認しましたが上記のとおり、異常発振で困りました。上記試行錯誤の記事の通りオシロが原因と分かりましたし、その後、ランド基板でも、発振を確認できました。

なお、両面テープの絶縁材では、銅と銅が近接しすぎて、容量が生じるかもしれません。
その場合には、絶縁材として、版画等の材料販売されているゾウハウさんで売っている、モザイクをお勧めします。
紙紙、レンガ、木、セラミックのタイプなどがあるようです。
「ランドを売ってほしい。売ってくれれば買う。」という方は、
これを買えばいいのではないかと、そう思いました。
とりあえず10MHZでは、ブレッドボードでも、異常発振しないようなので、
そこまではしませんでした。

-基板の自作

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