以前、(「コンデンサ等の向き、接続方向の調べ方 オーディオ雑誌のお宝記事2」)をご紹介した。
その他、同記事には、水晶発振子の記事もご紹介した。
水晶発振子も、コンデンサの要素を含むので、結局、同じようになるのではないかと思われる。
ネット上にも説明があるようだが、
ミリバル、ミリボルトメータを使う方法の、出所の源は、
「「コンデンサの接続方法を調べる方法」(「無線と実験」1998/9月p153「サイドワインダー」)清水紀雄」であるので、これを引用すべきである。
フィルムコンデンサ、抵抗などは、電気的には、+-の接続方向はないが、
接続方向を変えると音が異なるというのである。
以前ご紹介した、マランツ#7型のアンプの一部完全コピー(「マニアなら知っておきたいオーディオ雑誌のお宝記事6 ネガティブフィードバック(NF)を用いたアンプ」参照)をやっぱり再挑戦してみたくて、
せっかくだから、コンデンサの接続方向を調べようと思った。
ようやく、5千円ほど突っ込んで、ミリボルトメーター(ノイズメータ)を購入したので、
試してみた。
・ノイズメータ(ナショナル)→BNCバナナ変換
→バナナクリップ(30cm)→コンデンサという構成である。
・このノイズメータは、電源を入れると、まず振りきれて、少しずつ、0vに戻る。
・レンジを、100mv~1mvぐらいにして、少しずつ、感度を上げる。
・つまんでみると、針が変化しやすい接続方向があるとのこと。
・ASCの363でやってみると、あれあまり変化がない!?
→変化しない方向をつまんでいました。
<結果>
・コンデンサのみならず、抵抗も、向きが対称でないことを確認した。
・しかも、抵抗(タクマンのピンク、オーディオ用)のほうが、30mv~100mvレンジぐらいにしないと、ふり切れてしまう(もっとも、上記構成では、ノイズを受けやすいので・・・(後述))。
→<追記>タクマンだからではなくて、高抵抗や高インピーダンスラインでは、ノイズを受けやすいようです
(「コンデンサ、抵抗の接続方向の調べ方2」)。
<音が変わるという点についての考察>
・触っただけで、ノイズが変わるのだから、
逆接続にすると、よりノイズの影響を受けやすくなるのではないか、
そう思いました。
<反省点>ケーブルが長すぎるのか、非常にノイズが乗る。
・上記文献の図は、クリップのケーブルが5cmと短いから、
作り直しが必要と感じた。
・また、+-の接続方向の逆切り替えが、結構めんどくさい。
抵抗も接続方向、向きがあり、30本以上チェックが必要になってしまった。
→クリップ端子、バナナ端子を購入して、
オン・オン・トグルスイッチ(2極)で、切り替えするようにすべきであると感じた。
・みの虫クリップだと、歯の低い部分で噛ませると、
思いのほか、押しつけ力が小さく、接続がよくない。
→口元が幅広のワニ口クリップのほうが、好ましいと感じた。