目次
1 vpsであるwebarenaでインスタンスを作成する。
2 ubuntuのターミナルに暗号化した通信ssh(Secure Shell)でログインする。
3 ubuntuのターミナルから、wineをインストールする(mt4をインストールせず、仮想デスクトップだけを利用する方は飛ばしてください)
4 vncを使って、仮想デスクトップと接続する(パスワードのみで接続)。
5 秘密鍵を利用して、ポートフォア―ドを利用し、仮想デスクトップvncとセキュアに接続する。
6 ファイアーウォールの設定、ポート番号の変更をしてセキュリティを強化する。
7 仮想デスクトップvncで、セキュアな接続においてクリップボードを使えるようにする(適切に設定しなければ使えません)。
8 mt4をインストール
3 ubuntuのターミナルから、wineをインストールする
(mt4をインストールせず、仮想デスクトップだけを利用する方は飛ばしてください)
これまでの操作で、自宅のパソコン(クライアント)から、Tera Termを介して、VPS(サーバー)に対し、コマンドを入力できる状態になった。windowsのコマンドプロンプトのような操作が可能。
ubuntuのターミナルでは、テキスト文字からなるコマンドだけを受け付ける。グラフィカルな操作は、ほとんどできない。あとで、マウス操作を受け付けるようなデスクトップソフトをインストールしていく。
ここで、ログインしているユーザーは「ubuntu」であり、ユーザーubuntuは、準スーパーユーザーであるので、コマンドに「sudo」を追加するだけで、root権限(管理者権限)でフォルダを作成したり、ソフトウェアをインストールしたりすることができる。
この項目では、wineという、linux上で、windowsソフトウェアを動作させるソフトをインストールする方法について説明する。
以下のコマンドを、1つ1つコピーして、マウスの右クリックでペーストできる。
sudo wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key; sudo apt-key add winehq.key
sudo add-apt-repository ppa:cybermax-dexter/sdl2-backport
sudo apt-add-repository ‘deb https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/ bionic main’
sudo apt update
sudo apt install –install-recommends winehq-stable
一括ペーストしてもよいが、ソフトウェアはバージョンアップにより、以上のコマンドが動作しないことがあり、その場合、1つ動かないと次も動かなくて、どこで止まったのかを判断しづらくなります。
動作しない場合には、ネットでエラーをコピーペーストして、検索し、原因を探し出します。まさに玄人志向、素人苦労の世界。たいていの場合、必要なパッケージが、インストールされていないことが原因。解決策はたいていはネットに載っています。
上記コマンドにつき、「sudo dpkg –add-architecture i386」は、32ビットのソフトウェアを動作させるようにする宣言、「sudo apt update」は、インストールしたソフトを最新バージョンに更新する、「sudo apt install –install-recommends winehq-stable」は、最終的にwineをインストールするコマンド。その他は、このwineをインストールするのに必要なパッケージを、事前にインストールする過程です(内容はわかりません)。
いずれも、wine公式サイトのWineHQ Wikiに方法が載っています。
この文献によれば、ubuntuのバージョンによっては、「sudo apt-add-repository ‘deb https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/ bionic main’」の部分が変わるようです。
ちなみに、「WebARENAのVPSでMT4環境構築」では「sudo add-apt-repository ppa:cybermax-dexter/sdl2-backport」(「How to Install Wine 5.0 Stable in Ubuntu 18.04, 19.10」参照)が欠落しているので、最後まで動作せず、「winehq-stable : Depends: wine-stable (= xxxxxx~cosmic)E: Unable to correct problems, you have held broken packages.」などというエラーで止まります(「https://askubuntu.com/questions/1100351/broken-packages-fix-problem-for-wine」)。
これを直すために、散々調べ、上記「How to Install Wine 5.0 Stable in Ubuntu 18.04, 19.10」にたどり着きました。wineを検索すると、葡萄酒がたくさんヒットして困ります。「Wine 5.0 depend」などと検索して、このサイトにたどり着きました。最初は、wineに必要なパッケージが欠落しているはずと思い、当該サイトに記載の、
を入れていましたが、後になって、「sudo add-apt-repository ppa:cybermax-dexter/sdl2-backport」を入れれば、当該の386云々のコマンドは入れなくてもよいことが分かりました。「sudo add-apt-repository ppa:cybermax-dexter/sdl2-backport」は、「winehq-stable」を入れる直前に入れてください。そうでないと、エラーが出ます。正しく動く場合には、「winehq-stable」を入れる段階で、y/nを訊いてきます。また、「winehq-stable」のインストールでは、結構いろいろとインストールしており、たくさん画面が流れます。最後に、「Processing triggers」で終われば、できているとみてよいです。あとは、正しくインストールされたかは、
で、例えば、「5.01」などとバージョン番号が表示されると、正しくインストールされたことがわかります。
後は、「WebARENAのVPSでMT4環境構築」と同様、アップデートしておきます。
apt-get upgrade –y
以上で、wineのインストールは終わりです。とりあえず、ここでは用意するだけです。