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marantz7 amp アンプの自作

marantz7 クローン計画ーロータリースイッチの回路図の読み方

投稿日:2019年5月6日 更新日:

marantz7t ASSEMBLY MANUALをヤフオクで落札できたので、簡単にコピーできるのではないかと思っていたが、まずその回路図がマニュアルのどこに掲載されているのだ?(70頁に掲載)から始まって、回路図を見ても、ロータリースイッチの記号が意味が分からなくて困った。次にその記号の意味が分かったけれども、これらが特注品であるので、汎用品に落とし込まなければ。。。
順に説明する。

<ロータリースイッチの記号について>
marantz7t ASSEMBLY MANUALのロータリースイッチの記号が意味が分からず、いろいろ調べても説明するサイトがない。


Marantz 7 File Sharing」の「Marantz 7C • Schematic • Size Ledger or A3」からmode switchの部分を引用

いろいろ調べて、ロータリースイッチの画像などを検索すると、ようやく理解できた。この図はスイッチの構造そのものを模写していると分かった。

以下のロータリースイッチ通則17頁の図によれば、16導体板は、つまみの回転に伴って回転する12ローターに固定されている。回転しない11ステータ(ガラスエポキシ、ホウローなど)には、14大端子、13小端子、15中継端子が固定されている。

16導体板の内側の円まで伸びている14大端子は、16導体板が回転しても、16導体板と摺動しながら常に導通を保つ。通常は14大端子は、1回路に1つのみ。

13小端子は、複数個が設けられており(小端子の数が、通常は接点数になる。)、16導体板が所定の角度に至ったときだけ、16導体板のうち外側に突き出た突起(青い丸印の部分)が接触する。これにより青い丸印にある13小端子は、16導体板を介して、14大端子と導通する。

このようにして、複数の小端子 対 1つの大端子で接続を切り替えるようになっている。この例では、14大端子は2つあり、14大端子1つに対応してそれぞれ6つの13小端子があり(6つの接点の中から1つを選択)、12ローターの回転に伴って、同時に2つの回路が切り替わる(2回路6接点)。汎用のロータリースイッチは、2回路6接点を実現するため、1つの半円の導体板の中だけを摺動するようになっており、180度以上回転しないようにストッパーが設けられている。

ロータリースイッチ通則17頁

ロータリースイッチ通則18頁

ロータリスイッチ通則 – 防衛省・自衛隊」(pdf)17頁、18頁から引用(ただし青い丸は加筆した)
上記を理解したうえで、ロータリスイッチ通則18頁を見てみると、円の内側まで伸びている矢印がある○12、○6が大端子で、通常は、常に導体板と導通がある部分であり、その他の短い矢印が小端子である。この図では、1,7の小端子が、導体板を介して大端子と導通する状態になっている。

矢印がない部分○5の中継端子は何も導通していないが、部品を固定するただの足場としてのラグ端子となっている。

ここで改めて、marantz7のmode switchを見てみよう。内側の円にまで突き刺さる矢印が上記のロータリスイッチ通則18頁の大端子に相当する。短い矢印が小端子である。大端子は、選択された入力を、出力バランスを調整する抵抗を経て増幅回路へつなぐ。

ところが、marantz7のロータリースイッチは導体板が特殊であり、汎用品なら導体板の突起は1回路のみを選択できるよう1接点分の幅しかないが、複数接点分の幅が設けられているものが多々あり、この特殊仕様により、小端子も導体板の回転時に導体板と摺動しながら一定の角度の間、接触を保ったり、直接に小端子同士接続したりするなど、複雑な接触状態を1つの回路で実現できるようになっている。また、このモードスイッチは特殊であるので、汎用品のように半月状の導体板内だけで摺動して接続を保つのと異なり、大端子は、半月状の導体板内を超えて、いったん接続を切り、他方の半月状の導体板へ移動して、ステレオの左右逆を実現するようになっている(図はステレオのポジションで、さらに時計回りに30度回転する。なお、この回路図は、正面パネルから見た図であり、実際の導体板は、左右逆のものが裏側に見える形で設けられている(marantz7t ASSEMBLY MANUAL p35)。)。

もちろんながら、メーカーがこのような特殊仕様に応じてくれるかは不明であり、択一的な接点選択のみが可能である汎用品で構成するなら、複数回路に分けてこの複雑な接触状態を再現するしかない。

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