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marantz7 amp アンプの自作

氏家式マランツ#7アンプ、12AX7の定電流点火の検討

投稿日:2015年9月3日 更新日:

<後日談>以下は、結局採用していません。定電流のはずが、素子の定電流部分の傾斜が大きいので。

150mA、18.9Vを点火するのに、
フェアチャイルドのJ105で、定電流点火を検討したところ、
以下の通り、合計電圧26V前後、J105の部分が7V前後、
抵抗が(30Ωと、390Ω)の並列とするのがよいのではないかという結論に達した。
その定電流点火が、2系列必要となる(合計300mA)。

なお、このJ105は、放熱をしない場合、プレート損失が625mWなので、
これを超える場合には、焼損の危険があり、放熱板を付けるなど注意したい。

話は戻って、抵抗値の検討方法について説明する。
抵抗値を精密に決定するには、0.1Ω等の抵抗を直列するよりも、
基本となる抵抗(ここでは30Ω)に、
調整する抵抗(ここでは200Ω~390Ω)を並列するのが、調整しやすい。

<追記:ただし、ノイズの面では、直列のほうが好ましいはず。>

12AX7のヒーターを模擬したダミー抵抗は、計算上42Ω×3であるが、
43ΩX3の直列に、6.2kΩを並列すると、約126Ωとなる。
ブレッドボードで、ダミー抵抗と、定電流回路を直列して実験した。
(なお、下の表は、定電流回路単独で検討した結果である。)

フィラメントのコンデンサを、25V耐圧としていたが、
35V以上のものに変更する必要がある。

トランスの電流が異なる巻線の直列は、いまいち自信がないが、
必要電流量が、いずれの巻線も越えていないから大丈夫だろう。
(直列すること自体は、「大人の自由空間 トランスという厄介で存在感のある部品」というサイト参照。)

許容電流は
1.05 0.95
0.1575 から 0.1425 まで。

下で、第2欄の数値が、定電圧回路の抵抗にかかる電圧、第3欄が計算した電流となる。
ただし、電圧を高くすると、FETの温度が上がり、
電流量が時間とともに下がってくるので、その点はおおざっぱな値になっている。
電圧で0となっているのは、目標とかい離が多く、不要と感じて測定しなかったところ。
「/」は、並列した抵抗、上欄の抵抗値は、テスターを使った実測値を表している。
(低抵抗は、テスターで測ると誤差が多いとされるが、それほどおかしい値でもない。
抵抗はKOAのMOSタイプ(1%級)の2ワットである。)

30.3 オーム

5v 4.01 0.132343234
6v 4.2 0.138613861
7V 4.24 0.139933993
8V 0
9V 0
10V 4.34 0.143234323

28.2 オーム

5v 3.98 0.141134752
6v 4.17 0.14787234
7V 4.17 0.14787234
8V 0
9V 0
10V 4.34 0.143234323

27.857 オーム 30/390

5v 4.03 0.144667409
6v 4.2 0.150770004
7V 4.22 0.151487956
8V 4.2 0.150770004
9V 4.18 0.150052052
10V 4.14 0.148616147
7V3分後 4.16 0.149334099

27.4 オーム 30/300

5v 3.92 0.143065693
6v 4.17 0.152189781
7V 4.18 0.152554745
8V 0
9V 0
10V 4.16 0.151824818

27 オーム 30/270

5v 3.94 0.145925926
6v 4.17 0.154444444
7V 4.13 0.152962963
8V 4.14 0.153333333
9V 4.13 0.152962963
10V 4.07 0.150740741

26.8 オーム 30/240

5v 3.8 0.141791045
6v 4.1 0.152985075
7V 4.08 0.152238806
8V 4.1 0.152985075
9V 4.07 0.151865672
10V 4.05 0.151119403

26.5 オーム 30/220

5v 3.91 0.14754717
6v 4.11 0.15509434
7V 4.15 0.156603774
8V 4.12 0.155471698
9V 4.08 0.153962264

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