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marantz7 amp アンプの自作

氏家式マランツ#7アンプその後の補足1(ノイズ対策、オリジナルのアース方法など)

投稿日:2015年9月2日 更新日:

まず、このカテゴリ「アンプの自作」の記事を、以下を反映しながら、あちこち編集して追記しましたので、ご確認いただければと思います。

1.ネガティブフィードバック配線を忘れていました。
そもそも、9月1日にようやく、とんでもないことに、
ネガティブフィードバック配線を忘れていたことに気付きました(汗汗;)。
150902_0027~01.jpg
サブ基板上部の4つの抵抗に、ネガティブフィードバックの入出力を接続します。
ここではノイズ対策を考え、内部が2芯のツイストされたシールド線(「スタンダードコンソールケーブル 白No.2944–WH」)を使いました。
ツイストは、「私のアンプ設計マニュアル」)というサイトを拝見し、氏家先生の記事よりさらにノイズ対策を試みたものです。シールド線の片側は、アース母線に接続しています。もうちょっとまともな「シールド線」を使った方がいいかもしれません。

そのネガティブフィードバックを配線すると、
裸アンプでは、入力によっては、4mV~12mVぐらいのノイズがあったのが、
入力によっては、0.2mVぐらいにノイズが減りました(ナショナルのノイズメータで測定、未校正)。
真ん中のデジタル入力の方がノイズが少ないです。これは10Ωでターミネートとし、直列に4.7kΩがホット側に接続されています。
入力線がシールド線を使っているかによっても変わります。
ネガティブフィードバック配線をすることにより、
耐入力を超えることによるサチったノイズが生じることがかなり緩和され、使い勝手がよくなりました。
その他、「氏家式マランツ#7(イコライザ部分)ほぼ完成!」
(←全然完成していなかった(汗汗;))にも視聴結果を追記しましたので、そちらもご覧ください。

2.マランツ7オリジナルのアース方法
昔、ヤフオクで出品されたオリジナルには、詳しい内部写真が載っており
それをダウンロードして、解析に使っています。
昨日、再度確認したところ、オリジナルの信号サブ基板は、
グロメットなどを使わず、直接シャーシーに接続されている。

また、入力信号端子は、マイナス側が、シャーシーに直付けとなっており、
ホット側のみが、セレクタへ入力される構造で、
入力信号端子付近を見ると、信号線は、中芯のホット側しか、配線の引き回しがない。
ということは、微量(1mA未満)ではあるが、シャーシーにV1の帰還電流を流していることになるように思えます。
そう考えると、氏家先生の記事のマランツ#7の徹底コピーというのは、
信号回路と、両波整流後の電源部分だけであって、
フィラメントの22000μF(オリジナル3000μF)やアースの取り方は異なっているように思える。
入力ラインをいじるのは大変だから、追試はしていません。

3.その後のノイズ対策
(1)ノイズ対策をいろいろ調べると、
「モガミ電線」のサイトの「ワイヤー・ケーブルの遮蔽(シールド)」には、シールドの方法がいくつか比較されており、ツイスト線にシールドをかぶせ、ツイスト線のマイナス側とシールドを両側で接続し、一方側でアースするのがよいとされています。電流の帰還にその線を接続するときは、自動的にそのアースがされます。
聞いた感じでは、2芯シールドツイスト線の「スタンダードコンソールケーブル No.2944」よりは、1芯シールドとして、短いケーブルで接続した方がノイズも少なく、ストレスも少ないように感じました。ちなみに、当該ツイスト線のマイナス側をなにも接続せず宙ぶらりんにすると、ノイズが断然増えます。
なお、ツイストすると、磁力によるノイズ(特にハム)にも強くなるということです。
シャーというノイズの対策には、あまり効果的でないかもしれません。

(2)シールド線の周囲の線は束ねてアースするのですが、
これも、シャーシの任意の点にアースするのではなく、
一点アースへ、つまりアース母線へ接続した方がノイズが下がり、
かつ、聴感上のストレスも少ないように思えました。

(3)したがって、「氏家式マランツ#7アンプのノイズ対策2(ジーというノイズについて)」で述べた「新しい流儀」はあまりよくなく、
上記モガミ電線のサイトの方法を用いるか、従来通り一芯シールドを使うべきです。

(4)セレクタを使うと、かなり入力ラインを引きまわすことになるので、
イコライザ等の用途が決まっているなら、
ノイズ対策上、セレクタはないに越したことはありません。

4.電源について
(1)氏家式マランツ#7アンプは、マランツ7アンプのオリジナルを見ると、
基本的にはそれを踏襲しているが、半波整流を両波整流に変えている。
ここで、電源はある程度デフォルメも許されるが、
石塚俊先生の一連の記事、特に「ラジオ技術」(「本格的オーディオシステムの構築へ向けて」(29)整流方法の設計法1)2014年12月p122によれば、
抵抗の直列による整流方式には、抵抗インプットといって、
電源のサプライインピーダンスを上げ、電流ノイズを下げるテクニックであるので、
みだりに変えない方がよい
かと思います。
ちなみに、エミッションラボという真空管の海外のサイトでは、整流管直後のコンデンサの容量を制限しており、高い容量を使う場合には、抵抗を入れること(によりサプライインピーダンスを上げること)が推奨されており、突入電流の配慮を要求しています。

(2)私のアンプでは、石塚先生の記事に従い、
両波整流の両端電圧を、その一方を抵抗をかましてその電圧を揃えています。
その環境では、過去の経験や、その記事に反して、半波整流のほうがよいということはなく、
かえって、クリップ感やノイズ感が生じて、あまりよいとは思いませんでした。

(3)その記事では、コンデンサを増やすと、すかすかな音になるということでしたが、
フィラメント電源では、CEWというニチコンの22000μファラデーを入れた方が、
聴感上の安定感がありました。ただし、「氏家式マランツ#7(イコライザ部分)ほぼ完成!」で述べた鉛筆に銅線を巻きつけた、空芯式のチョークインプット(沼口式チョーク)と、18Vで70Ωほどの抵抗で、300mAのブリーダを流すという条件です。
ブリーダは、上記石塚先生の記事で、「91Bに従い必要量の50%流す」を実践したのです。

(4)普通に作れば、電源のノイズは2mVぐらいになります。
ただし、氏家先生の記事の電源の実体配線図には、難を感じるところがあり、
アースの接続も、高圧から低圧へ、順に接続しないとコンデンサのフィルタの効果が少ないということなので注意が必要です(文献としては、「私のアンプ設計マニュアル」)というサイトの「アース回路その2」の「電源のリターン回路:」という項目では「ハムが出たからといってC1の容量を増やしても効果はありません。効果がないどころかハムは増えてしまいます。」とあり、その他(「無線と実験」2013年3月p50、「音で判別するノイズ対策」安井章)には、アンプの信号回路で、ゲインの順に設置する旨の記載がある。)

5.発振の簡単なチェック方法
・マランツ#7アンプは、高度な回路技術で、フィードバック回路を緊張状態にし、
即応性を改善しているようなので、発振しやすいことで有名である。
そこで以下の方法で、発振していないかを確認する。
・上記「私のアンプ設計マニュアル」には、簡易な測定法が方が載っており、
サインウェーブのwavファイルをダウンロードできるサイトが紹介されている。
これをダウンロードして再生し、出力端子から、変な付加振動が加わっていないかを確認する。
ただし、そのwevファイルは、長さ有限で、すぐに止まってしまう。そこで、fooberなどに「sin」という新しいプレイリストを作り、そこに単一の当該wavファイルのみを置いて、繰り返し再生を行う。
その後、音を確認する。

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