nanaoのディスプレイL985は、997の前身で目に優しいディスプレイとして有名だったようである。
数年前に買ったものは、すでに冷陰極管が寿命となっており、
画面が赤く暗くなっていただけでなく、画面が筋で波打っていた。
以前修理を依頼すると、パネル全交換になり10万と言われたのであきらめた。
そのまま放置していたが、
この885を使うことを考え、冷陰極管を交換することにした。
しかし、これは難作業を極めた。
先ず取説をダウンロードして、後ろの足を取り除くと、
次に、後ろの蓋をあけた。その中の上の方の蓋をあけると、ドライブ回路が見えてくるだけで、
まったくバックライトに近づくことが出来ない。
その筺体の側面にネジがあるが、周りのプラスティックの枠が邪魔して、それに届かない。
ここはネジがない以上は、こじ開けるしかないと腹をくくった。
そこで、マイナスドライバーを持ってきて、周りのプラスティックをこじ開けた。
一部パリッと数ミリ程度の破片が生じたが、なんとかとることが出来た。
そうすると前面のパネルと、ハーネスでつながっており、その刺さっているのを外す。
ようやくアルミの筺体全体が現れ、周りのねじを開くと、
中から、液晶のパネル+3枚のフィルタ1+板が現れた。
複数の単線のハーネスと、板状のハーネスが、引っかかっているので、
抜こうとしたが簡単には抜けない。
ハーネスの根元のところ、ひんじが見えたのでこれをぱかっと開けると、
青い板状のハーネスはとれた。青い面は接点がない方。裏側に接点がある。
それでも、なお、バックライトに近づけない。どこにあるのか。。。
上記板の周りには、精密ドライバの中で一番小さいタイプの、メガネねじ用のドライバーに対応するプラスネジが10本以上あり、ドライバーであける。
ここは、回転よりも押しつける力を大きくして、ネジがつぶれないよう慎重に回す必要がある。
そうすると、プラスティックの枠が外れる。
更に引っかかるハーネスを、外す。
なにやら、白い反射板、10mm程度のガラスが登場した。
ガラスには、蜂の巣状の表面処理がされており、反射板とガラスは粘着テープでくっついている。
ガラス越しに反射板を見ると、まだら模様が見える。
反射板をガラスへ押しつけるとまだらが強調される。
これが、まだらの正体か?
そこで、粘着を全部とるため、のり剥がし材を買い、更に白い塗料で全面を塗ることを考えていた。
しかし、冷陰極管ccflは、どこにあるのか??
ガラスの周囲には、3つの色分けした配線の往復が、上下に施され、ゴムのブロックで固められている。
他に部品はない。もしかして、これが冷陰極管の配線か??
ブロックに固定用ネジはないようだ。そこで、マイナスドライバーでこじ開ける。
このブロックは、強力両面テープで固定されていたので、なんとか外れた。
ハーネスを2つ取り外すと、ようやく、冷陰極管の片側が現れた!!
周囲の配線は??はんだ付けされているようだ。しかも全く配線の余裕はなくぎちぎちに。
1本折ってしまったが、水銀の蒸気が見えるほどに出てくるというほどでもない。
慎重な作業の連続で、疲れてしまった。
L885のバックライトのccflの長さは、測ってみて、445mm。
L997も同じだろう。現在997と他のL885を常用している。