自作トーンアームについて補足しておく。
貫通穴をあける位置を後ろから40~50mmと申したが、
実物は60mmあった。訂正する。
短すぎると、おもりの重量が多く必要となり、バランスを取るのが難しく、
また、長すぎると、アームの長さが短くなるから、
外周と内周で、針の方向が異なることになる。
回転シェルの構造にしたので、その向きに柔軟に対応できるようにしたつもりだが、
カートリッジ部が重くなってしまい、回転シェルの動きが悪く、
それほど回転シェルの効果が期待できない。
ちなみに、このカテゴリの最初の「アナログ用自作トーンアームと自作の空芯ステレオMCカートリッジ”蝶”」で紹介した「音場「關」KAN」というサイトのアームは、異常に長い竹のアームが使われているが、
その針の方向の不適合を最小にする設計なのかもしれないと気付いた。
それから、上記貫通穴の両側の支柱は、上図のように木ねじで締めているが、
無用なモーメントを防ぐため、
支柱と本体を固定する当該木ねじと、ボルトを支える金具の取り付けねじとは、
一直線にあることが好ましいように思う。
さらに、今回の自作トーンアームのように、一点支持とすると、
回転シェルとした場合、これを回転させるとバランスが崩れ、
おもりの位置を調整する必要がある。