self-build tone-arm and self-build non-core MC cartridge
以前紹介した、「オーディオ雑誌のお宝記事7 アナログ」の
織間先生の超重量級トーンアームと、
ネットの「自作高支点・トーンアーム – 詳細表示 – ワイエス・ジェイ – Yahoo!ブログ」に触発されて、
トーンアームを作ることにした。
またカートリッジも、作ることが出来ない聖域だと思っていたが、
ネットで調べてみると、
①「音場「關」KAN」というサイトの
「ハイブリッドピックアップ(自作カートリッジ)(現在は削除されています)」
②「同軸マグネット型カートリッジ試聴記」
というのがあった。
これらを調べたのは、針交換がばか高くて、
自作できれば市販の針をいくらでも流用できると思ったからである。
そこで、②を自己流にアレンジして、試作してみると、
音が出ること自体は、案外、簡単に鳴ったので、
紹介する。
ネットには「カートリッジ. モノラルなら針以外は自作可能」
とあるが、そんなこともなく、ステレオでも楽勝で鳴るので、紹介する次第です。
なお、注意書きとして、
以下の実験は、皆さんの愛聴盤を潰すおそれがあり、
必ず実験用のレコードを用意してやってください。
正直言うと、針の乗せ方も知らない素人だったので、
以下のことは、自己責任でやってください。
全体図は以下の通り。あまりきれいではない。
まず、ステレオカートリッジが針1つでどうして、
左右の音声に分離できるのかという疑問については、以下の通りとなる。
つまり、ななめ45度に、幅90度の溝がレコードに刻まれ、
左右独立に溝が刻まれている。
したがって、その溝の凹凸に対応して、針が動くが、
その溝の凹凸に対応した針の動きのうち、
それぞれの凹凸に対応した変位の方向が互いに90度をなし、直行系をなすので、
数学的に言うと、相関が0になるので、相互干渉がなくなり、
2つのななめ45度の変位を何らかの方法で取れば、
左右の音声を分離して取り出せるということになる。
要するに、1つの針の、2つの斜め45度方向の変位を
取り出せばいいだけのことである。
上の図で、①②は磁石、④はコイルを表す。
上記文献②のステレオMCカートリッジは、磁場内での、針に付したコイルの変位を電圧に変えて、
その変位を取り出すものです。
(続く)