石塚俊先生の記事、管球王国の記事が参考になる。
1.石塚俊先生の記事
①「バイポーラトランジスタの使い方を考える(16)電源トランスの実情と正しい使い方」ラジオ技術2010年11月
②「本格的オーディオシステムの構築に向けて(29)整流回路の設計法」(ラジオ技術2014年12月)
この記事で、半端整流のほうがいいというお話の別の方面の根拠を見つけた。(新先生の記事があった。過去記事「マニアなら知っておきたいオーディオ雑誌のお宝記事1 簡易定インピーダンスアッテネータ ノイズ対策」2(1)⑧-2)。
電源のインピーダンスはある程度高い方がいいというお話がある。
コンデンサインプットなら、電流のパルスノイズがでるので、半端整流だとそれが半分になり、
インピーダンスはある程度高い方がよいという説明にもなると思う。現実に低域が深くなった。
また、電源のレギュレーションを高く、コンデンサを多く積むと、電源のコンデンサを通じて、音声信号が逃げてしまうということになるのだろう。感覚的には、私は、チョークグリッドや段間トランスの視聴記事、出力トランスとチョークトランスとの間にさらにチョークを入れるというウェスタン流儀の説明記事(管球王国の是枝先生のいつかの記事)からすると、コイルは、ばねのように交流信号を押し戻して、音声信号が逃げるのを阻止し、弾力ある音に貢献し、コンデンサは、交流信号を逃がしてしまうということになるイメージを抱いている。
その他、ウェスタン91bではブリーダをたくさん流しているが、それにならうべきとの主張がある。
電圧変動の安定化につながるのだろう。
③管球王国の自作派大集合のどの号だか忘れたが、整流直後のコンデンサは、容量をどんどん減らしていくと音がよくなり、チョークインプットのほうがよいという記事があった。チョークインプットでは、整流波形はサインウェーブとなり、原理的にパルスノイズが生じない。
④上記ノイズ対策の過去記事、
過去記事の「マニアなら知っておきたいオーディオ雑誌のお宝記事8 トランスの作り方」
も参考になる。
2.いわゆるウェスタンつなぎ
(1)「自作派大集合」(「管球王国」2012年冬p177)
入力トランスのセンタータップを浮かすウェスタンのワイヤリングについて
(2)上記「バイポーラトランジスタの使い方を考える」の(20)(「ラジオ技術」2011年3月)
「伊藤氏のアンプではプリアウトの2次側が浮かしてある」とある。
つまり、(1)と同じ趣旨と思われる。関連する理論説明がある。
3.とうとうネタが尽きてきたので、番外編。
(1)「音とオーディオ(7)」(「ラジオ技術」2010年3月)平田能睦
音の間仕切りについて、防音対策について、
1mのコンクリート防音壁が必要という推定があるところをどのように対策したかについて。
(2)「スタインウェイでも効果を確認 大春式ピアノストッパーの実験」(「ラジオ技術」2011年4月クロストークp135)
音色が改善されるのだそうです。
次回は、スペアナ、ネットワークアナライザについて文献を列挙します。